月別アーカイブ: 2018年9月

【腰痛・O脚の方に知ってほしい】身体がこんな連動して動くって知ってましたか?

身体は関節からパキパキっと折り曲げているイメージがあるかと思いますが

実は、一つの歯車が動くと他の歯車も動く

 

 

 

 

 

 

 

と似たように
身体も、一部分が動くと他も連動して動きます。

これを専門的には運動連鎖というのですが
これは実は非常に大切な動きとなり
運動連鎖が出るはずの動きで、出ないとなると
一箇所に大きな負担がかかってしまい身体の痛みや不具合となります。

今回はこの大切な運動連鎖を感じて頂けるようなワークをご紹介します。
座って壁にもたれる場所があれば簡単にできますよ。
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壁にお尻をつけて脚を伸ばし座ります
(この時あまり背中が丸まったり、反りすぎたりしないようにして下さい)

 

 

 

 

 

 

 

各脚のつま先から股関節にかけて1本の細い赤い糸でつながっていると想像します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この細い糸が捻れることがないようにしながら
つま先を内・外・内・外というように交互に動かしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

※ねじれてしまっているNGな動きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、つま先を動かしていますが、ふくらはぎ・太ももが一緒に内・外と動いているの
を感じますか?

これが感じられましたら

次は、坐骨の動きを感じてみたいと思います。

坐骨とは、今座っている状態で手のひらをおしりの下に置いて感じられる左右にある骨で
す。

 

 

 

 

 

 

 

 

この坐骨がつま先・ふくらはぎ・太ももと一緒に動いています。
動くのを感じてみて下さい。

糸が捻じれないように内外です。

今までの説明だけでどう動いたか分かったという方は
答え合わせとして。

動きがわからないという方は
ヒントとして、下記を読んで下さい。

脚の動きに合わせて、左右の坐骨が近づいたり、離れたりします。

脚が内外どちらの動きの時に近づく、離れるかを感じて下さい。

では実際はどう動いているかをお教えいたします。

つま先、ふくらはぎ、太ももが
内を向いた時には坐骨は近づき
外を向いた時には坐骨は離れる
わからないという方は
目を閉じて動きに集中してみて下さい。

それでもわからないという方は、おしりの下に手をおいて、実際手で動きを感じてみて下
さい。

この脚と坐骨の動きは、歩く時にも必要な動きです。

うまく動きがでないと、余計な力を使ってしまい、少し歩いただけで脚が疲れる、なんて
ことにも繋がります。

なるべくなら普段の生活では省エネで過ごしたいものです。

長く歩くと疲れる。でも筋トレをしても良くならない!
そんな方は、このような省エネの動きをうまくできていない可能性があるかもしれません
よ!

当院ではこのような自然な動きを再学習するエクササイズもご案内しています。
まずは、今回のワークをお試し下さい!

筋トレでO脚(X脚・XO脚)が改善する!?

人が身体を動かす
これ、実は結構複雑な動きしているって知ってました?

私もこの仕事を初めて、色々知った時にびっくりした記憶があります。
例えば、先生!と挙手をする時

 

 

 

 

 

 

 

 

一番最初に使う筋肉って、どの筋肉だと思いますか?
1、胸の筋肉
2,背中の筋肉
3,肩の筋肉
正解は

どれも不正解!!!!!!!

怒らないで下さい。

正解は、体幹の筋肉なんです。

腕を持ち上げる筋肉は肩の筋肉ですが、その筋肉が働く前
腕を持ち上げる0.03秒前に体幹の筋肉が固まり、腕を上げる準備をするのです。

また、腕を持ち上げる時に動かしている肩の関節も
パキンと動いているイメージがありますが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は肩の関節4つ(6つと定義する方もいます)もあるんです。
その4つの関節、肩甲骨も一緒にうまく動かして、腕が持ち上がっているのです。

歩くとすぐ疲れる
→脚を鍛える
姿勢が悪くなってきた
→腹筋を鍛える
O脚が気になる
→内ももを鍛える
これだけではその症状が改善しない事が多いのです。

私がよくお客様に言っていることは
筋力不足で、様々な症状が起こっているのであれば
ボディビルダーは最強ですよね。

でも実際ボディビルダーの方で
少し歩いただけでぜーはー言ってしまう方もいますし
O脚、X脚、XO脚の方もいます。

なぜなら、身体を動かすには単に
こう動かすなら、ここの筋肉を使う
というように単純ではないからです。

色んな要素が組み合わさって身体を動かしているからなのです。
ですから当院では、身体を動かす為の筋肉だけではない要素を取り入れた体操をご案内し
ているのです。

筋トレしてるけど

┌腰痛
│肩こり
改善しない┤膝痛
│O脚
└疲れ

などでお困りな方は、その症状を引き起こす原因が筋力不足以外にもあるかもしれません

【現場で使える整形外科的徒手検査法コラム①】〜学校で習うテスト法は意味がない!?〜

今回のコラムのポイント

・整形外科的徒手検査法とは何か?

・「陽性だと〇〇」「陰性だと〇〇」だけでは使い物にならない!?

・感度とは?特異度とは?

 

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このコラムは、学生、若手の治療家、トレーナーなどを対象に書いています。

 

ですが他にも、数字とかはどうも苦手で「統計学?ナニソレ」という方にも読んで欲しい内容です。

 

なぜなら、これから書く内容は、整形外科的徒手検査法にだけでなく、全てのコトに必要な考え方と知識だと感じているからです。

 

可能な限り、わかりやすく書いていくつもりですので、ご興味あれば是非お付き合いください。

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ある2人のスポーツトレーナーの会話を見てみましょう。

 

先輩

「さっき見てた、少し前に膝を捻ったって言う選手の評価はどうだった?」

 

後輩

「そうですね。関節内に少し腫脹がある感じがしたので、念のためラックマンテストとマックマレーテストをしてみたのですが、どちらも陰性だったので、ACLも半月板も大丈夫だと思うんですよね」

 

先輩

「う〜ん、本人の話を聞く限りだと、もう少し慎重に確認したいな。

特に、ラックマンテストは感度も高めのテスト法だから、陰性だったならとりあえずACL損傷の可能性は低いと考えても良いけど、マックマレーテストは、感度それほど高くないからね。」

 

後輩

「え?どういう事ですか?」

 

先輩

「マックマレーテストは、どちらかと言えば特異度が高いテスト法だから、陰性だからって半月板損傷が無いって考えるのは早計かも、ってこと」

 

後輩

「????」

 

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如何でしょうか?

 

この先輩トレーナが話している話の内容を

 

「うんうん、そだよな」

 

と、わかる人は、このコラムはとりわけ面白いものでは無いかもしれません。

 

ですが、この後輩トレーナーと同じく「????」という人にとっては、是非読んで欲しいです。

 

今回のコラムでは、この先輩トレーナーが言っている用語がわかるようになるコトが目標です。

 

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【整形外科的徒手検査法(以下:テスト法)とは何か?】

 

まずは、整形外科的徒手検査法とは何かを考えてみましょう。

 

整形外科的徒手検査法とは、

 

「主に整形外科分野で、徒手にて特定の組織に負荷をかける事により、診断の補助として使われる検査法」

 

の事です。

 

怪我の特定のために使われることもあることから、スペシャルテストとか、単に徒手検査と呼ばれることもあります。

 

定義として明確になっていない部分も多く、可動域検査、神経学的検査を含める場合もあれば、それとは明確に分ける場合もあります。

 

ですが、臨床や現場においては、この分類に大きな意味はありません。

 

あくまで、他の評価方法と上手く併用し、障害の特定や重症度の判定をする為のツールの1つです。

 

例えば『向原圭「医療面接」文光堂』では、

 

「きちんと病歴を聞けば86%の診断がつき、そこに身体所見を行うと6%情報が増し…」

 

などと書かれています。

 

つまり、問診、視診、触診などの他の所見があり、その上で整形外科的徒手検査法を行うことが大切だということです。

 

整形外科的徒手検査法は、整形外科で扱う疾患の多くに遭遇するコトが多い、柔道整復師、鍼灸師、スポーツトレーナーも「評価」の一環として活用するコトが多く、ただ単に教科書上の知識だけにしないコトが重要です。

 

これからは、大いに私的な見解も含めながらですが、この整形外科的徒手検査法を臨床や現場でどのように活用すれば、より有用なものになるのかの、個人的な考えを記していきたいと思います。

 

※以下、整形外科的徒手検査法を単にテスト法、徒手検査、またはスペシャルテストと記載します。

 

 

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【「陽性だと〇〇」「陰性だと〇〇」だけでは使い物にならない!?】

 

このコラムを読んで頂いている方は、どのような方が多いでしょうか。

 

理学療法士さん、柔道整復師さん、鍼灸師さん、スポーツトレーナーさん等でしょうか。

 

もしくは、今まさにそれを目指している学生の方でしょうか。

 

それぞれ、カリキュラムは違うと思いますが、そのカリキュラムのどこかでこの徒手検査法というものが出てくると思います。

 

私自身は、柔整、鍼灸、あマ指、ATのカリキュラムに関わったことしかなく、理学療法士さんの養成課程の内情は詳しくはわかりません。

 

ですが、養成課程で使用している教科書はよく目させて頂くので、徒手検査を扱っているカリキュラムもあるのだと思います。

 

 

それらの教科書の中では、大体、

 

 

 

「◯◯テスト」

→股関節を、写真のように動かして、痛みがあれば陽性。

※陽性の場合は「※※障害」を疑うコトができる。

 

 

と、いうように記載されていると思います。

 

1つ例をあげるのであれば、とても有名な「SLRテスト」。

 

これは、柔道整復師の教科書では

 

このように記されています。

 

 

 

 

 

 

このテスト法を、患者、選手、クライアントに使ったことはありますか?

 

そのとき、こんな疑問を持ったことはありませんか?

 

「あれ?SLRテストが陽性の場合は、ヘルニアのはずなのに、この人本当に腰椎椎間板ヘルニアかなぁ?」

 

 

そして、少し経験を積んでくると、こんな風に思いはしませんでしたか?

 

「徒手検査は、あまり当てにならないものもあるから、自分の経験で判断していくコトが大事だ」

 

 

また、私自身は、まだ新人だった頃に先輩にこう言われたことがあります。

 

「SLR testは、陽性になりやすいテスト法だから、これだけを信じてヘルニアと判断してはダメだ」

 

如何でしょうか?

 

同じような事を思ったり、言われた事がある方もいると思います。

 

 

さて、

 

これらは、半分正解ですが、半分は間違いです。

 

徒手検査法の中には、確かに、あまり当てにならないものも存在しています。

 

そして、自分の経験を積み重ねて、それを生かすことは、もちろん大切です。

 

ですが、徒手検査法を使いこなす時は、自分の経験だけでなく、ある事を知らなければいけません。

 

そして、そのある事は、何故か治療家、トレーナーの養成カリキュラムには登場してこないコトが殆どなのです。

 

 

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【感度とは?特異度とは?】

 

当時の私の先輩が言っていたように、テスト法の中には確かに

 

「陽性になりやすいもの」

 

があります。

 

また、その反対に

 

「陽性になりにくいもの」

 

も存在しています。

 

これは一体どういう事でしょうか?

 

この部分の理解こそが、数ある徒手検査法を、臨床や現場で使いこなす大きなポイントなのです。

 

 

 

 

徒手検査法を使う上で、絶対に知らなければいけないコト。

 

それは「信頼度」です。

 

 

身体所見やテスト法の信頼度は、主に

 

「感度」

「特異度」

と、いう言葉で表されてます。

 

感度は「実際に異常がある患者を検知する検査の能力を示す」用語です。

 

特異度は「実際には異常がない患者を感知する検査能力を示す」用語です。

 

 

これだけでは、難しいですよね。

 

一度で理解するのは、非常に大変だと思います。

 

今回はここまでです。

 

ですので、まず、コレだけはしっかりと記憶して頂けると幸いです。

 

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 整形外科徒手検査法は、診断の為の補助ツールであり、病歴で推測し、それに補足を加えるものである。

 徒手検査法には「陽性になりやすいもの」「なりにくいもの」が存在する。

 徒手検査法は信頼度という言葉で、その有用性が判断できる。

 信頼度には、主に感度と特異度というものがある。

以上です。
→次回は、この「感度と特異度」を、可能な限りわかりやすくご説明します!!
では、失礼します。

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参考書籍・小出良子 山口功「病歴を聞くと治療がわかる」医道の日本社 2009年 https://amzn.to/2NyHBYx
・向原圭「医療面接」文光堂 2006年 https://amzn.to/2PoOlZA
・JoshuaCleland「エビデンスに基づく整形外科徒手検査法」エルゼビア・ジャパン 2007年 https://amzn.to/2oqPtQX
・社団法人全国柔道整復学校協会「柔道整復学 理論編 改訂第4版」南江堂 2003年 https://amzn.to/2C562vy

 

コラム作成者プロフィール

 

 

 

 

 

内田 誠彦(うちだ なるひこ)
NSCA-CPT 鍼灸師・柔道整復師
千葉県内高校女子バレーボール部トレーナー
千葉県内高校サッカー部トレーナー
職歴
有限会社「ケッズグループ」
二和向台整形外科
和田整形外科
現職
葦-yoshi-代表

Facebookで約3万人のフォロワーを集める「スポーツ障害を動画で学ぶコミュニティー」の創設者